ALBIONIST

つむぐ、つなぐ。アルビオンの「人」と「仕事」

先進技術を活用して
外観検査の自動化と検査精度を向上
高級化粧品にふさわしい高品質の商品を
お客様へお届けする
#品質保証本部
プロフィール

2018年入社。熊谷工場・技術開発課に所属し、AIを用いた外観検査機の開発・導入ほか、工場内のDX推進などを担当している。
(2025年9月取材当時)

私が所属する技術開発課のミッションは、熊谷工場における生産性の向上です。製造工程に先進技術の導入を進めることで効率化や品質向上を図るほか、工場の情報システム部門も担っており、業務の円滑な進行を目的としたシステム開発・運用も行っています。

私は主に、アルビオンの主力製品である乳液・化粧水の最終工程にてAIを用いた外観検査機の運用を担当しています。具体的には、製品ごとにAIモデルを構築し、検査フローの作成を行います。AIモデル構築では、製品の各面の特徴をAIに学習させ、1mmにも満たない塵などの異物や、化粧箱を包むフィルムの異常を迅速かつ正確に検出できるように設計します。AIで捉えきれない不良がある場合には、画像処理技術を活用して補完処理を行い検出精度の向上に努めるほか、日々モデルの改善を行うなど、常に高い検査基準を維持できるよう品質向上に取り組んでいます。
また、工場内のDX推進にも取り組んでおり、既存の業務フローをアナログからデジタルに移行させることで、より高い効率性と生産性の実現を目指しています。

仕事をする上で最も大切にしていることは、品質への妥協を許さない姿勢と責任感です。第一生産棟で製造される乳液や化粧水は、私の担当するAI外観検査が製品の最終チェックとなる重要な工程を担っています。製品の品質は直接お客様の満足度に繋がるため、高級化粧品にふさわしい状態でお届けできるよう、厳密に設定された基準に基づいた高精度な検査を行い、異物や欠陥を見逃さないよう常に意識しています。

人の目で行う目視検査と同精度のAIモデルを構築することは、簡単なことではありません。AIの精度を向上させるためには、ただ大量のデータを学習させるだけでは不十分です。例えば、閾値(いきち)(合否判定の境界となる値のこと)が不適切だと不良品を見逃してしまう恐れがあります。検証と修正を重ね微調整することで適切な閾値を見極め、最適化することが求められます。難しい作業ですが、AIモデルの精度が狙った通りに向上し、信頼性の高い検査システムを作り上げることができた時には大きなやりがいを感じます。商品の品種によってもAIモデル構築の難易度が異なるので、試行錯誤を繰り返した品種ほど、上手くいった時の達成感は大きいです。
特に「フラルネ ブライトリファイン ミルク」は思い出に残っています。この商品は、私が初めて自分が作ったAIモデルで検査を担当した商品です。当時は分からないことだらけで、プレッシャーも大きかったのですが、先輩方に支えていただきながら何度も調整を重ねシステムを構築しました。迎えた検査本番で、良品をきちんと正しく良品と判定し、不良品を確実に不良品として見分けられた時は大きな達成感を感じました。

今後アルビオンで叶えたい夢は、AI技術のさらなる活用です。現在は第一生産棟の生産ラインで導入されていますが、将来的にもっと多くの工程で活用したいと考えています。AIを使った検査システムを活用することで、人手による目視検査工程が減り、人手不足という課題においても大きな解決策になると信じていますし、より効率的な検査を実現できると感じています。これからも先進技術を上手く取り入れながら、アルビオンらしいものづくりを推進していきたいです。

  1. ホーム
  2. ALBIONIST(アルビオニスト)
  3. 技術開発課:AI・DX担当