アルビオンらしさの要
アルビオンが目指すこと
環境に配慮したものづくりは、アルビオンらしさの要です。持続可能かつオリジナリティある原料の確保に注力し、自社農園での有機栽培をはじめとしたトレーサビリティを強化。お客様に安心・安全で独自性の高い商品をお届けできるよう努めています。またパッケージにもこだわり、快適な使い心地はもちろん、環境や資源に配慮した化粧品容器の開発に取り組んでいます。
品質管理においては、化粧品GMP(Good Manufacturing Practices=化粧品の製造管理および品質管理に関する技術指針:ISO22716)に従った衛生的な構造設備を整え、指針に則した管理を実施。化粧品製造業として、また社会の一員として、環境課題に向き合い、美しい自然や安全な生活環境の保全にも努めています。
数字で見るこだわり
アルビオンの返品率
コンシューマー向け商品において、お客様満足度をはかる指標のひとつとなる返品率は、一般的に5%以下であると優秀だとされています。アルビオンでは、この直近5年間の平均返品率が2.47%と、非常に低い水準をキープしています(2021年については4月~12月の変則決算によるものです)。このことは、アルビオンの本物志向にこだわったものづくりが、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に掲げられる、持続可能な生産消費形態にもつながるものと自負しています。
- 2023年より一部計算方式を変更しています。
紙廃棄物のリサイクル
(2023年リサイクル実績)
アルビオンでは、工場や物流センターで不要になった紙廃棄物を、商品を輸送する箱やトイレットペーパーの芯、ティッシュの箱などにリサイクルしています。
そのほか、2020年4月以降の新製品には森林認証紙や再生紙・非木材紙、バイオマスプラスチック、リサイクルプラスチックを採用するなど、環境に優しい容器包装への切り替えを積極的に推進しています。
容器開発
化粧品容器へのこだわり
使いやすいパッケージへの工夫
どんなに素晴らしい成分が配合されていても、使い方が複雑で面倒なものであれば、アルビオンの製品としては失格です。お客様が心からくつろいで、楽しみながらお使いいただくことができるよう、衛生的なポンプ式の容器や最後まできちんと使いきることができる容器など、パッケージの使いやすさや形状にも常に工夫を凝らしています。
Column 製品の未開封保証について
-
中栓の上にシールを貼る仕様から、商品全体をフィルムで包み込む仕様に改変し、未開封であることを保証しています。
環境に配慮した化粧品容器
スキンケアシリーズ「フラルネ」やベースメイクシリーズ「ALBION STUDIO」のパッケージでは、すべての商品において環境に配慮した素材を採用し、環境負荷軽減の取り組みを積極的に推進しています。
Column
-
植物由来のプラスチック容器の導入
スキンケアシリーズ「イグニス」では、すべての商品(コットンを除く)において環境負荷の低いバイオマスプラスチック素材を使用した容器の導入を進めています。
-
非木材紙の利用と開発
商品の箱には、サトウキビを搾汁した後の搾りかす「バガス」と再生紙を原料とした紙を使用するほか、ハンドケース(紙袋)やパンフレット・カタログなどの紙資材には、森林認証紙を使用しています。さらに、自社で栽培する白神産ウイキョウは、エキスに使用する果実を除き、葉や茎などを粉砕して紙に練りこんで使用。自然の恵みを大切にし、資源の有効活用に取り組んでいます。
宣伝物開発
持続可能な宣伝物の開発
サステナブルな紙の使用
商品のパンフレットやハンドケースなど、すべての紙宣伝物に森林認証紙(認証を受けた森林で伐採された木材から得られた紙)などサステナブルな紙を採用できるよう努めています。また可能なものはデジタルへの置換も積極的に検討し、環境負荷低減を図っています。
アクリルの使用量低減と再生アクリルへの置換
ディスプレイなど、店頭宣伝物におけるアクリル素材の使用量低減および再生アクリルの採用を推進し、CO2排出削減に取り組んでいます。
原料の開発と調達
素材へのこだわり
有機栽培の素材
アルビオンでは、世界遺産にも登録される白神山地の麓に「白神研究所」と畑を有しています。この畑では、安心・安全を第一に有機農法で原料となる植物を栽培。植物とまっすぐに向きあいたいという思いから、ほとんど手作業で開墾しています。また、畑での地元の皆様との協働作業を通して、地域活性化にも貢献しています。
“植物本来のチカラ”を引き出す研究・開発
自分たちでも植物を育んでいるからこそ、一番良い時期、元気な時期がわかります。その強みを活かし、植物たちの日々の声に耳を傾けながら、商品研究・開発をすすめています。最新のテクノロジーと共にそうした手づくりマインドによって、“植物本来のチカラ”を最大限に引き出しています。「育む」ことから始まるものづくりから、本物志向の追究は始動しているのです。
Column
-
世界遺産「白神山地」
白神山地は、氷河期以降のブナ林の東アジアにおける代表的な森林として、また、世界的にも特異な動植物の多様性を有する森林として、優れた原生的な状態で残存していることが高く評価されている地域です。
※1993年12月世界自然遺産に登録(同時期に鹿児島県屋久島も登録) -
「白神山地」の里 藤里町
研究所のある「秋田県藤里町」は秋田県の最北端に位置し、ブナの原生林「白神山地」の里として知られています。化粧品の研究・開発の命ともいえる良質な水や空気など、素晴らしい自然に恵まれた環境を保持しています。
Column
-
“オーガニック北のはと”を使用した
「薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N」元来アジアの温帯から熱帯に生育するハトムギを、あえて寒さ厳しい北海道で栽培し、より生命力豊かに育てた品種「北のはと」は、数ある国産ハトムギの中でも“ヨクイニン”として認められたハトムギです。その中でもアルビオンは、北海道剣淵町にある自社契約栽培農場で有機栽培された「オーガニック北のはと」を使用。抽出にもこだわり、ハトムギの実を微細で薄い板状に処理する「爆砕」という手法でより濃密にエキスを抽出するほか、抽出直前に脱穀・精白を行うことで環境劣化を防ぎ、常にフレッシュな状態でオイルを抽出しています。
-
世界の厳選植物オイルを配合した
「フレッシュハーバルオイル」“ジャングルの黄金”と呼ばれる 「インカオメガオイル」、“砂漠の黄金の液体”と呼ばれる「ゴールデンホホバオイル」、スーパーフードとして人気の「タイガーナッツ」、そして古くから生活の中で幅広く活用されている植物から抽出した「ローズマリーオイル」などこだわりの植物素材を配合。約半世紀前からはじまった美容オイルの開発に加え、乳液づくりの追求、スキコンのオイルを超微粒子にして乳化させる技術。それらすべてのオイル使いが、アルビオンのオイルへの自信につながり、“こだわりのオイル”へと結実しました。
-
最先端バイオ企業と共に開発された「フローラドリップ」
日本酒の製造が盛んな京都の麹屋を起源とし、微生物を専門とする種麹・総合微生物スターターメーカー「秋田今野商店」。本来は発酵が難しい薬草を計画発酵させるというアルビオンが求めた独自発想に、同社オリジナルの純白麹・しらかみを組み合わせることで成功しました。まったく新しい美容成分を配合した「フローラドリップ」は、白神ファームの薬草と真っ白な純白麹により生み出されました。
-
“夢彩花”エキスを配合した「エクラフチュール t」
黄金とピンクの美しい花を咲かせるシャクヤクの新品種「夢彩花」。アルビオンでは、医薬基盤・健康・栄養研究所で育成されたこの「夢彩花」について、同所と品種利用に関する実施許諾契約を締結し、2019年から白神研究所で有機栽培を開始。「夢彩花」は、1年のうちに1週間ほどしか収穫できません。貴重なその花を無駄にすることがないよう、咲き始めたその日から、すべての花を一輪ずつ丁寧に手摘みで収穫。洗浄・乾燥もすべて手作業で行い、アルビオンオリジナル成分の「夢彩花エキス」が完成します。
スリランカでの産学連携
薬草を活かした伝統医療が盛んなスリランカは、固有植物の宝庫としても知られその数は約4000種ともいわれています。アルビオンでは、包括連携協定を結んでいる東京農業大学と共同で「スリランカ伝統植物研究所」を設立。また、スリランカ政府や現地大学などの協力も受けながら研究・開発を進めています。
Column
-
「インド洋の真珠」スリランカ
南アジアのインド亜大陸(インド半島)の南東に、ポーク海峡を隔てて位置する共和制国家。旧国名をセイロンといい、世界でも有数の紅茶生産国です。その自然の豊かさから「インド洋の真珠」とも呼ばれ、近年では隠れたリゾート地として、注目度が急速に高まっています。
-
スリランカのアーユルヴェーダ
古代インドで生まれた伝承医学療法が、古くからスリランカに伝わる処方と融合して進化したものが、スリランカのアーユルヴェーダです。薬草の力を借りて心身ともにバランスのとれた健康的な生活を送る知恵を、今も大切に受け継いでいます。
Column
-
スリランカ伝統植物研究所で栽培された植物を配合した「SPA LANKA」シリーズ
島国スリランカは固有植物の宝庫。古くから人々の生活に根付いてきた伝統植物の未知なる効果や発見を求めて、2014年にアルビオンは、国内や現地の教育機関や政府と連携をし、植物の基礎研究や栽培研究を行う「スリランカ伝統植物研究所」を設立しました。
今回、スリランカ伝統植物研究所で栽培された伝統植物のトゥルシーやアダトダ、ニームからエキスを新開発し「SPA LANKA」に配合。アルビオンは植物たちを学び、知る、そして育む研究・開発を大切にします。
原料のトレーサビリティ
アルビオンの素材へのこだわりは、白神研究所で自社運営するパイロットファームでの自社栽培だけでなく、トレーサビリティ(生産地・流通経路の明確化)にも及びます。化粧品に使用する原料は可能な限りトレーサビリティの把握に努めており、新原料・既存原料ともにより品質の高いものをお届けできるよう、情報収集と研究を続けています。
-
1.北海道 上川郡 剣淵町
北のはと(ハトムギ)
-
3.東京都 中央区 銀座
銀座はちみつ
銀座みつろう -
4.広島県 瀬戸田町
瀬戸田レモン
-
5.佐賀県 鹿島市
さがんルビー®(グレープフルーツ)
-
6.東京都 小笠原村 母島
パッションフルーツ
-
7.沖縄県 渡名喜島
リュウキュウガネブ
-
8.沖縄県 北大東島
ホワイトファンゴ
Column
-
ブルガリアダマスクローズ エニオボンチェフ社
エニオボンチェフ社は、ブルガリアのバラの谷にて、創業100年以上の歴史と伝統を誇る、パイオニアカンパニーです。有機認証を受け土づくりから始めた自社農場で植物を栽培し、自社工場で収穫から数時間以内に加工されます。これは、「植物が本来持つ力を余すことなく届ける」いうマイスターならではのこだわりから。また、栽培から製造まで自社内で一貫して厳重に管理するという信念が、最高品質のローズオイル・ローズウォーターを生み出しました。その品質の高さは世界で認められ、1964年の精油に関する国際会議で、ユネスコから金メダルを授与されています。
またエニオボンチェフ社のオーナー、フィリップ・リシチャロフ氏は今までローズオイルの副産物であったローズウォーターから独自開発したダブル蒸留技術を用いて、芳醇で濃厚な香りを閉じ込めた飲用可能なオーガニックダマスクローズウォーターをつくり上げることに成功しました。この製法には朝摘みの大量のバラの花びらを使用する必要があり、一般のローズウォーターのように大量生産をすることができないため、世界中のメーカーから注目を集める入手が難しい大変貴重なものです。
世界中からより良い素材を探索
お客様に感動を届ける、真に価値のある高級化粧品をご提供するために、今までにない働きや卓越した働きを持つ美容成分を探索しています。アルビオンの研究員が国内はもちろん世界各地へ自ら赴き、植物が育まれる環境から厳しくチェック。現地の人々が古くからスキンケアに利用している植物をいち早く研究するなど、地道な素材探索を続けています。
-
1.フランス
サンマロ産メカブ
-
2.ブルガリア
エクストラクトローズ
-
3.ギリシャ
綿実
-
4.モロッコ
アルガン
-
5.マダガスカル
アッセンビー
タラペトラカ
ホワイト ジンジャーリリー -
6.ペルー
インカオメガ
-
7.ペルー/チリ
ゴールデンホホバ
-
8.ブラジル
クパス
検査に合格した原料のみを使用
アルビオン製品を日々生み出す埼玉県にある熊谷工場。自社栽培された原料はもちろん、世界各国から日々運ばれてくる原料はサンプリングされ、内外の情報に基づく独自の原料受入検査を実施しています。工場内に保管されている標準見本や前回品と比較して、品質に差異がないか、また微生物や異物の混入がないかを厳しくチェックしています。
商品開発力
創業以来“高級品ひとすじ”
アルビオンが1956(昭和31)年の創業以来、最も大切にし続けていること、それは「価値ある高級品の創造」です。この伝統や理念こそがアルビオンらしさであり、これを支える最新の皮フ科学に基づく研究開発や手づくりマインド、安全性を徹底検証する各種試験といった哲学によって生み出される本物志向の商品のみが、生産・販売へと引き継がれていきます。
感動を具現化するグローバルな研究拠点
商品企画と連携し、独創的なアイデアと最先端の技術を融合して個性あふれる化粧品づくりを模索する研究拠点です。研究員たちは、常に独自の高い規格水準以上の成果を提供することが求められ、「培養細胞実験」や肌測定によるデータ収集といった製品の有効性・安定性・安全性評価、独自の美容理論の構築・検証とそれに基づく美容機器の開発も行っています。
大学・研究機関との連携
アルビオンではより良い製品開発のために、自社研究所だけでなく大学や外部研究機関と連携しています。包括連携協定を結ぶ「東京農業大学 全学部(6学部23学科)」とは共同研究・研究員の交流および寄附講座を開催。「秋田県立大学」とも地域包括連携協定に基づき共同研究・人材交流を、また「お茶の水女子大学」とは共同研究および寄附研究部門を開設しています。ほか、「NPO標準医療情報センター」には、研究開発を推進するため医学界の第一線で活躍されている理事の先生方から助言をいただいています。
Column 仏・コディフ社との共同研究
フランスの西海岸、美しい海に囲まれたブルターニュ地方に位置する化粧品原料メーカー・コディフ社。フランスで特許を取得するオリジナルの抽出技術「リキシビエーション」を誇る同社と、2014年より本格的に共同開発を進めています。アルビオン白神研究所で栽培するヤマヨモギとカワラヨモギを、リキシビエーションを用いて原料化することにより、今まで以上に優れた美肌効果を持つ高品質の成分抽出に成功。2018年11月発売の「イグニス」ネイチャーシリーズに配合し、商品化を実現しています。
効率的なエネルギー使用
品質管理と生産段階での環境負荷低減
「GMP」を導入する熊谷工場
アルビオンの製品は、埼玉県にある熊谷工場でつくられています。最新設備と万全の試験検査体制を整え、400名におよぶスタッフが一人ひとり責任と誇りを持って働いています。また品質保証水準をレベルアップするために、工場を丸ごとチェックする化粧品GMP※を導入、アルビオンならではの「こだわり」を工場にも注ぎ込んでいます。
- Good Manufacturing Practices:化粧品の製造管理及び品質管理に関する技術指針に基づき、ガイドライン規格=ISO22716に従い、原材料の購買から商品の出荷にいたるまでの全工程にわたる製造管理と品質管理の実施(ソフト)と工場建物、製造設備、試験検査設備の配備(ハード)を備えています
-
ドライフロア
製造機器を洗浄した水は、総ステンレスの床下配水管に直接流すため、床面は常に乾燥した状態を保つことができ、製造過程での微生物汚染を防止、高い衛生環境を確保しています。
-
医薬品レベルの水質
製品に使用される水はすべて、工場内の「精製水製造システム」によって殺菌・ろ過・熱交換され、80℃以上に温められて24時間工場内を循環。菌の繁殖を徹底的に防いでいます。
- お客様の立場で、安心・安全・信頼いただける製品づくりに努めます。
- 全員参加で、自ら進んで日々の改善に取り組みます。
- 法令及び工場が同意するその他要求事項を順守します。
- 品質と生産性を向上して、廃棄物を低減、効率的なエネルギー活用で地球環境の保全を行います。
- 高級化粧品メーカーの一員としてふさわしい行動に心がけます。
制定年月日:2014年3月25日
株式会社 アルビオン 熊谷工場
Column こだわりの詰まった化粧品づくりの現場
アルビオンの“高品質”へのこだわりが詰まった化粧品づくりの現場を、スキンケア製品ができるまでの流れに沿ってご紹介します。
STEP 1 原料を受け入れる
資材倉庫に入るには二重ドアを通らなければならず、1つ目のドアが閉まるまで2つ目のドアは開きません。また「エアーカーテン」と呼ばれるジェット風が外に向かって吹いており、外部からの汚染物質の侵入を徹底して防いでいます。
STEP 2 化粧品の中身をつくる
原料を秤量・混合し、バルクと呼ばれる化粧品の中身をつくります。できあがったバルクは容器に詰める前に、厳しく品質チェックされます。
機器分析
医薬部外品のバルクは製造された翌日に分析を行います。分析機器を使って、有効成分が規定された配合量通り含まれているかを測定し、製品の機能性を保証しています。
官能試験
官能試験では、訓練を積んだ検査員がpH、粘度、色調、肌なじみ、香り、泡立ちなどを自らの五感と機器を駆使して徹底チェック。化粧品の機能性、美容性、使用性を保証しています。
STEP 3 容器に詰めて仕上げる
品質チェックを受けたバルクを容器に充填、包装して仕上げます。工場内は作業エリアごとに衛生ランクが定められ、バルク製造室や充填作業室など化粧品の中身が露出するエリアは衛生ランクが極めて高く設定されています。各作業エリアによって作業着も異なり、入室条件に厳しい規定があります。
完成品検査
包装エリアでは各ラインに1人検査員がつき、完成品の抜き取り検査を行っています。規格・責任表示、中身の色、内容量、外観に問題がないか、隅々まで丁寧にチェックします。
微生物検査
工場内で最も高い衛生度を維持したクリーンルームで、専門技術を持った検査員が原料からバルク、製品までのすべてにおいて微生物検査を行っています。製品から微生物が検出されないことが確認された製品のみ、出荷が認められます。
STEP 4 出荷後もチェック
熊谷工場では、生産した全製品のサンプルを一定期間保管し、出荷後も中身および容器に異常や変化がないか「経時試験」をしています。また品質保証部門より報告されるお客様の声に対し、研究部門と連携を取りすぐに解析、対応する体制を整えています。
熊谷工場の主な環境対策
熊谷工場では、地球や地域環境に負荷をかけない事業活動を継続して行うために、環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO14001」に準拠した仕組みを構築、積極的な環境保全活動の推進に努めています。工場周辺住民の方々には、「安心」「安全」「信頼」を感じて生活していただけるよう、徹底した周辺環境への配慮を行っています。
Column
-
都心に近く自然豊かな熊谷市
熊谷市は東京都心から70km圏内に位置しています。流域面積日本一の一級河川・利根川、埼玉県の母なる川・荒川をはじめ、大小多くの河川を抱え水に恵まれた肥沃な大地を有する自然環境豊かな都市です。
-
幻の魚が暮らす清流を守る
現在、世界中でここ熊谷の元荒川源流部の冷たくてきれいな小川にしか生息しておらず、幻の魚と呼ばれる「ムサシトミヨ」(トゲウオ科・トミヨ属)の生息地としても知られています。「県の魚」にも選ばれるムサシトミヨを守るためにも、これからも環境対策に力を注いでいきます。
白神研究所の環境負荷低減施策
白神研究所は、米田研究棟・清水岱研究棟・抽出研究棟の3つの研究棟で活動しています。米田研究棟では主に植物バイオテクノロジー研究を。清水岱研究棟では自社農場で収穫した原料植物の加工・管理・出荷作業を。抽出研究棟では、自社栽培した植物と抽出技術を多角的に組み合わせることにより、植物の力を最大限に活かした独自原料の開発を。三位一体となって、アルビオンにしかできない唯一無二のものづくりを行っています。豊かで美しい自然を守りぬくために、できる限り農薬を使わないこと、排水への徹底配慮など、環境負荷低減にも積極的に取り組んでいます。
再生可能エネルギーの地産地消
秋田県および東北電力が提供する「あきたEネ!オプション水力100%」への加入を通じて、白神研究所内で、地元秋田のCO2を排出しない県営水力発電所の電気を使用。再生可能エネルギーの地産地消に取り組んでいます。
非可食バイオエタノールを化粧品原料として実用化
2016年よりGreen Earth Institute社と共同研究を行ってきた非可食バイオエタノールの化粧品への応用について、2017年に実用化の見通しがついたことをリリースしています。一般的にはサトウキビやトウモロコシなど、食料となる植物資源が用いられるため食糧問題への危惧が懸念されていたバイオエタノールを、非可食植物であるポプラなどのウッドチップから得ることに成功。商品への配合を進めています。